無料で使える挨拶文のテンプレートに加え、挨拶文の書き方と作成時の注意点を詳しくご紹介します。
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挨拶文について
挨拶文とは
「挨拶文(あいさつぶん)」とは、プライベート、ビジネスシーンを問わず、相手へお礼やお詫びの気持ちを伝えたり、何かを知らせたりする際に使用する文書です。身近なところでは、年賀状、暑中見舞い、引っ越しの挨拶などが該当します。
ビジネスシーンでは、事務所移転、新社長の就任、担当者の変更、事業廃止、お歳暮のお礼などを伝える際に挨拶文を使用します。これらはほんの一例であり、挨拶文の用途は多岐にわたります。
いずれのケースでも、挨拶文は相手への敬意を示し、良好な関係を築くための重要なコミュニケーションツールといえます。
挨拶文の用途と役割
挨拶文の用途
挨拶文は、プライベートや日常生活をはじめ、ビジネスなどのフォーマルシーンまで幅広い用途で使用されます。
相手への敬意を示し良好な関係を築く、マナーの観点などから、さまざまなシーンで用いられます。
挨拶文の役割
挨拶文は、次のような役割を果たします。
- 相手への敬意を示す
- 円滑なコミュニケーションをサポートする
- 相手との良好な関係を構築する
- マナーや慣習
挨拶文の種類
ビジネス向けの挨拶文(挨拶状)は、主に以下のようなシーンで使用されます。
- 会社設立
- 会社移転
- 新規店舗開店
- 社長就任
- 役員移動
- 独立開業
- 社名変更
- 株式上場
- 支店開設
- 事務所や営業所の移転
- 事務所や営業所の閉鎖
- 工事案内
- 商品やサービスの値上げ
- 創立記念
- 招待状
- 廃業
- 会社合併
- 業務提携
- 転勤や退職時
- 担当交代
- 夏季休暇
- 年末年始
- 香典返し
時候の挨拶とは?
挨拶文を作成する際は、いきなり用件から書き始めるのではなく、頭語や時候の挨拶を添えるのが一般的です。
時候の挨拶(じこうのあいさつ)とは、四季折々の自然の美しさを表現する、日本特有の文章です。
具体的には、陽春の候(春)、晩夏の候(夏)、仲秋の候(秋)、寒冷の候(冬)などが時候の挨拶であり、その季節の応じたふさわしい表現を記載します。
ビジネスシーンでは「拝啓 ○○の候、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」などの表現がよく使われます。
挨拶文の例文
ここでは、挨拶文の例を紹介します。よく使われる言い回しやフレーズなどが記載されているので、文書作成の際の参考にしてください。
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、○○年○○月○○日をもちまして、弊社は「株式会社○○○」から、「株式会社○○○○○」に社名を変更する運びとなりました。
これを機に会社をさらに発展させるべく、社員一丸となってこれまで以上に努力を続ける所存です。今後とも変わらずご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。
貴社担当の〇〇〇〇が、このたび社内の人事異動に伴い、別支店へ配属となりました。○○の後任として、○○月○○日より、○○○○○が新たに貴社を担当させていただきます。後日改めまして新旧担当者が直接ご挨拶にお伺いする予定でおります。
まずは略儀ながら、取り急ぎ書面にて担当交代のご案内を申し上げます。
敬具
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃よりご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび弊社運営の新規店舗「○○○○○」を開店する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。開店日は○○年○○月○○日、場所は○○○○○○○○○を予定しております。これもひとえに皆様のご愛顧とご支援の賜物と心より感謝しております。
皆様のご要望におこたえできますように、従業員一同、精一杯努力する所存でございますので、今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、来る○○年○○月○○日より、弊社は社名を「○○○○」から「○○○○○○」に変更する運びとなりましたため、ご案内申し上げます。社名変更等のお手続きでお手数をおかけするかと思いますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
取り急ぎ書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
挨拶文を作成する上での注意点
挨拶文を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。
用件から書かず、最初に時候の挨拶を述べる
挨拶文は基本的に用件から書くことはせず、頭語や時候の挨拶を添えて、季節を表現したり、相手への気遣いの気持ちを伝えたりするのが一般的です。
挨拶文を送付する季節に適したもの、ビジネスシーンで使用する場合はふさわしい内容の文章を添えましょう。
使用シーンに応じて適切な言葉・表現を用いる
ビジネスシーンでは、フォーマルな挨拶文が使用されます。
そのため、送付する相手との関係性、立場、年齢などを考慮して、適切な言葉遣いや表現を用いて作成しましょう。
相手の名前を記載する場合は敬称を使用し、正しい敬語や相手への敬意を示す言葉を慎重に選びます。
ビジネスシーンで用いる挨拶文は形式的になりがちですが、相手を尊重し、心のこもった誠実な内容になるように書くのも大切なポイントです。
これにより、相手とのコミュニケーションが円滑になり、より良い関係性や理解を深められると期待できます。
過不足なく、簡潔に用件を伝える
挨拶文の長さに決まりはありませんが、長々と書かないように注意しましょう。
文章が長すぎると読みにくい上、要点が伝わりづらくなることがあります。
長文は避け、伝えたい内容を過不足なく、簡潔に用件を述べるのがポイントです。
挨拶文のよくある質問と回答
ここで、挨拶文に関するよくある質問事項をまとめて紹介します。
挨拶文全般に関して
挨拶文の作成に関して
挨拶文のまとめ
挨拶文は、送る相手へお礼やお詫びの気持ちを伝えたり、何かを知らせたりする際に使用します。ビジネスシーンやプライベートを問わず、さまざまなシーンで用いられる文書であり、その種類は多彩です。
挨拶文は案内や通知などとは異なり、相手への敬意を示す、双方のコミュニケーションを円滑にするなどの役割を果たします。そのため、使用シーンや用途に応じて適切な言葉や表現を選び、心を込めて作成しましょう。文書を作成する際は、本記事で紹介したポイントや注意点などをぜひ参考にしてください。
また、本記事内で挨拶文のテンプレートも提供しています。無料でダウンロードしてお使いいただけるので、あわせてご活用ください。
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