退職届・退職願テンプレート(Word)無料ダウンロード | 退職を希望しているときに提出する書類

無料で使える退職届・退職願のテンプレートに加え、退職届・退職願の書き方と作成時の注意点を詳しくご紹介します。
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目次

退職届・退職願のテンプレートダウンロード

退職届・退職願について

退職届・退職願とは

「退職届(たいしょくとどけ)」および「退職願(たいしょくねがい)」は、どちらも従業員が退職を希望しているときに、会社に提出する書類です。

両者はよく似ていますが、意味合いや使用目的が異なります。退職届は従業員が退職を決めたことを会社に伝えるために提出するのに対し、退職願は退職の意思があることを伝え、それを願い出るために使用します。

退職願は文字通りあくまで退職を願い出るための文書にすぎないので、会社に認められるかはわかりません。加えて、状況や考えが変わった場合に、退職を撤回ができるメリットがあります。

一方の退職届は、会社に受理された時点で退職が合意され、労働契約の解除が決定します。退職願と異なり、いったん書類を提出すると、基本的に退職を撤回することはできないため、確実に退職する場合に退職届を使用しましょう。

ちなみに、退職届は、退職希望日の14日以上前に提出するのが一般的ですが、会社の就業規則によっては、それよりも前に提出するように定められているケースもあります。したがって、退職届・退職願を提出する際は、事前に会社の就業規則をよく確認しておきましょう。

退職届・退職願には、決まったフォーマットはなく、PC、手書き、縦書き、横書き、手書きなど、作成方法や形式は自由です。ただし、デザインが派手な用紙は使わずに、コピー用紙あるいは白の便せんを用いて作成し、三つ折りにして白無地の封筒に入れて手渡すのが一般的です。なお、会社指定のフォーマットがあれば、その書類を使用しましょう。

退職届・退職願の用途と役割

「退職届」の用途と役割

退職届は、退職することが確定している、あるいは退職の意思がかたい従業員が、会社にその旨を届け出る際に使用する書類です。

なお、退職届が受理されると労働契約の解除が決定となり、基本的に退職の撤回はできません。

就業規則に退職届の提出が定められていない場合、退職の意思を口頭で伝え、会社に承諾してもらうことも可能ですが、トラブル回避のためにも書面で残すのがおすすめです。

「退職願」の用途と役割

退職願は、退職を希望している従業員が、その意思を会社に願い出る際に使用する書類です。退職届とは異なり、基本的に退職願を提出しただけでは退職決定とはなりません。また、会社が退職を承諾するかは書類提出時点ではわかりません。

退職願を提出する前に、あらかじめ直属の上司や所属長などに口頭で退職の意思を伝えるのが一般的です。

退職願を提出してもすぐに労働契約が解除されるわけではないので、途中で退職を撤回できるのも退職届と異なる点です。

就業規則等で特別に定めがある場合を除き、退職の届け出を口頭で伝えることも可能です。ただし、ビジネスシーンにおいては、退職届・退職願といった書類を提出して退職の意思を伝えるのが一般的です。書面に残すことにより、言った・言わないなどのトラブルも防止できます。

退職届・退職願を提出するタイミング

先にも述べましたが、退職届・退職願を提出するタイミングは、基本的に勤務先の就業規則に従います

特に決められていない場合は、退職希望日の14日前までに提出するのが一般的です。ただし、この期間に業務の引継ぎが十分にできないと判断される場合は、少し余裕を持って提出しましょう。

退職届・退職願の提出先は、一般的に直属の上司や所属長です。なお、会社により、人事担当に提出する場合もあります。

「辞表(辞職願・辞職届)」との違い

退職届・退職願に似た書類に「辞表(じひょう)」があります。辞表は「辞職願」や「辞職届」などと呼ばれることもあります。

辞表も退職届・退職願と同様に、仕事を辞めるときに使用する書類という点では共通します。ただし、辞表を用いて仕事を辞める意思を伝えるのは、会社の取締役、経緯舎、公務員といった職に就いている人です。したがって、会社に勤務する一般社員は辞表ではなく、退職届あるいは退職願を使用します。

辞表はいったん受理されると、基本的に撤回できません。

退職届・退職願の例文

ここでは、退職届・退職願の例文を紹介します。よく使われる言い回しやフレーズなどが記載されているので、文書作成の際の参考にしてください。

【例文1】退職届の例文1

私儀、

このたび、一身上の都合により、来る○年○月○日をもって退職いたします。

【例文2】退職届の例文2

私事、

このたび一身上の都合により、誠に勝手ながら○年○月○日をもちまして、退職いたします。

【例文3】退職願の例文1

私儀、

この度、私は一身上の都合により、 〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここに願い出ます。

【例文4】退職願の例文2

私儀、

この度、一身上の都合により、 〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

退職届・退職願を作成する上での注意点

退職届・退職願を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。

必要事項を盛り込む

退職届・退職願に決まったフォーマットはありませんが、宛名、退職を希望している旨、退職希望日、退職理由(具体的な理由は書かず「一身上の都合」とする)、 届出年月日、所属部署と氏名などを記載します。氏名の後ろに押印するのも忘れないようにしましょう。

退職の具体的な理由は記載しない

先にも述べましたが、自己都合の退職届・退職願には、退職を希望する理由を具体的に記載しません。その代わりに「一身上の都合により」と書くのが一般的です。なお、会社都合による退職で書類を提出するケースでは、自己都合退職でないことがわかるように記載しましょう。

手書きの場合、使用するインクに注意

退職届・退職願は手書き、PCのどちらで作成しても問題ありません。ただし、手書きで作成する場合、黒インクのボールペンや万年筆などで書くのが一般的です。その際、こすったら消えるタイプのボールペンの使用は避けましょう。

マナーに沿った用紙、封筒を用いる退職の具体的な理由は記載しない

退職届・退職願は自由な形式で作成できますが、作成にあたってはA4コピー用紙あるいはB5サイズの白い便せんなどを使用します。さらに、作成した書類はは三つ折りにして、白無地の封筒(郵便番号枠が印刷されていないタイプのもの)に入れて手渡すのがマナーとされています。なお、封筒の表には退職届あるいは退職願と記載しましょう。

退職届は撤回できない

退職届は、退職願と異なり、いったん提出すると、基本的に撤回できないため注意しましょう。退職の決意がかたい場合は退職届を提出するのが一般的です。

退職届・退職願のよくある質問と回答

ここで、退職届・退職願に関するよくある質問事項をまとめて紹介します。

退職届・退職願全般に関して

退職届・退職願は必ず提出しなければならないですか?

退職届や退職願は口頭でもよいとされていますので、必ずしも提出しなくても問題はありません。ただし、就業規則で届出が定められている場合を除きます。会社規定の退職届・退職願のフォーマットがあれば、それを利用して提出します。

退職届・退職願・辞表の違いを教えてください。

退職届は従業員が退職を決めたことを会社に通知するため、退職願は退職を願い出るために使用します。辞表は、会社の取締役、経緯舎、公務員といった職に就いている人が仕事を辞める際に使用する文書であり、会社に勤務する一般社員が使うことがありません。

退職届・退職願の作成に関して

退職届・退職願は縦書きと横書きどちらが良いですか?

退職届・退職願に決まったフォーマットはなく、縦書きでも横書きでも構いません。

退職届・退職願はPCで作成しても大丈夫でしょうか?

退職届・退職願は手書きで作成するのがマナーとされていましたが、自由な形式で作成できるため、PCで作成したものをプリントアウトして使用しても大丈夫です。

退職届・退職願のまとめ

退職届・退職願は、どちらも従業員が退職する際に会社に提出する書類です。ただし、退職届は退職を通告する書類であるのに対し、退職願は退職を願い出る際に使用するという点で異なります。また、退職願を提出しただけでは労働契約は解除されませんが、退職届は受理されると労働契約終了が決定する点で違いがあるので、どちらを使用するか、よく考えて作成・提出しましょう。文書を作成する際は、本記事で紹介したポイントや注意点などをぜひ参考にしてください。

また、本記事内で退職届・退職願のテンプレートも提供しています。無料でダウンロードしてお使いいただけるので、あわせてご活用ください。

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