承諾書テンプレート(Word)無料ダウンロード | 依頼や要求を受諾する意思を示す

無料で使える承諾書のテンプレートに加え、承諾書の書き方と作成時の注意点を詳しくご紹介します。
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目次

承諾書のテンプレートダウンロード

承諾書について

承諾書とは

「承諾書(しょうだくしょ)」とは、他人の依頼や要求などに対して、引き受ける(了承する、受諾する)意思を示すときに使用する書類です。

受諾の意思を伝えるのは口頭でも可能ですが、承諾書という書面に残すことで、言った、言わないなどのトラブル防止に役立ちます。

承諾書は、オフィス、学校、病院、店舗などさまざまな場所で幅広く使われており、さまざまな種類があります。

承諾書には法的拘束力はありません。たとえば、内定者が入社承諾書を提出したとしても内定を辞退することが可能であり、会社側は内定辞退の申し出を拒否できません。

承諾書の用途と役割

承諾書の用途

承諾書は、相手の依頼や要求を受諾する意思を示すときに使用します。その種類は多岐に渡り、オフィス、学校、病院、店舗などにおいて、さまざまな目的で使われます。

承諾書の役割

承諾書は次のような役割を果たします。

  • 相手の依頼や要求に対して、了承や受諾の意思を示す
  • 相手の依頼や要求に対して、了承や受諾の意思を示した事実を証明する
  • 言った・言わないなどのトラブル防止やスムーズな紛争解決に役立つ

承諾書を作成する際は、誰が承諾をし、誰に対してその意思を伝えるのかを明確にし、その証明のために作成日付、署名、押印を入れるのがポイントです。これにより、承諾書が本来の役割を果たします。

承諾書の種類

承諾書にはさまざまな種類があり、使用シーンや目的に応じて、以下のように幅広く利用されています。

  • 内定承諾書(入社承諾書)
  • 就任承諾書
  • 注文承諾書
  • 新規取引承諾書
  • 就業承諾書
  • 工事承諾書
  • 入院承諾書
  • 手術承諾書
  • 連帯保証人引受承諾書
  • 使用承諾書
  • 不動産売渡承諾書
  • 敷地利用承諾書
  • 買取承諾書
  • 写真掲載承諾書
  • 広告掲載承諾書
  • 参加承諾書

営業活動や店舗運営に特化したもの、現場作業や点検内容の把握のために使用するもの、業務管理や顧客管理ができるものなど、目的に応じて適した種類を選んだり、使い分けたりするのがポイントです。

「承諾書」と「同意書」の違い

承諾書とよく似た書類に「同意書(どういしょ)」があります。承諾書も同意書も、相手の要望に対する意思を伝えるために使用しますが、それぞれの性質や意味合いはやや異なります。

承諾書は、相手の要望や申し出を了承する、引き受ける際に、その意思表示のために使用する書類です。一方、同意書は、提示された内容に対して自分も同じ意見であること、賛同することを証明するために用いられます。

承諾書と同意書にはこのような違いがあるため、使用シーンや目的に応じて使い分けましょう。

承諾書は「契約書(けいやくしょ)」とも異なります。承諾書は、一方の当事者が他方の要求を受諾する意思を示す文書であるのに対し、契約書は当事者双方が内容に合意したことを示すものです。したがって、承諾書には承諾者の署名欄のみ、契約書には当事者双方の署名欄が設けられています。

承諾書の例文

ここでは、承諾書の前文(具体的な内容を記載する前に添える文章)の例を紹介します。よく使われる言い回しやフレーズなどが記載されているので、文書作成の際の参考にしてください。

【例文1】一般的な承諾書の前文

私は下記の事項について承諾いたします。

【例文2】入社承諾書の前文

私は貴社に入社することを承諾いたします。また、下記事項を順守することを誓約いたします。

【例文3】注文承諾書の前文

平素は格別のご高配を賜り、心よりお礼申し上げます。
先日は当社製品「○○○○○○」をご注文いただき(○○年○○月○○日付)、ありがとうございます。出荷の準備が整いましたら、あらためてお知らせいたします。取り急ぎお礼申し上げます。

【例文4】保護者承諾書の前文

私、○○○○(保護者氏名)は、○○○○(未成年の子どもの氏名)の保護者として、下記のイベントに参加することを承諾いたします。

承諾書を作成する上での注意点

承諾書を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。

承諾者、受諾内容、誰に対する承諾なのかなどを明確にする

承諾書には、誰からどのような依頼あるいは要求があり、誰がその内容を承諾したのかを明記します。

承諾した内容の条件や範囲を具体的に記載し、抜けや漏れがないように気をつけましょう。

記載内容に不備があると、承諾の事実を証明することが難しくなるため、注意が必要です。

承諾書の内容が不利でないか、公正であるかを確認

承諾書の内容は当事者のどちらかに極端に有利であってはなりません。

当事者のいずれか一方が不利になる内容になっていないか、公正であるかをきちんと確認しましょう。

特に、承諾する側は、自分に不利になるような内容が含まれていないかをしっかりチェックすることが大切です。

内容が不明瞭、理解が難しい、納得できないなどがあれば、署名・押印の前にきちんと確認し、疑問点をクリアにしておきましょう。

書類作成日を明記する

承諾書には書類を作成した日付を記載しましょう。

日付の記入により、承諾がいつ行われたかを証明できます。

承諾の期間や条件を記載する

承諾が特定の期間に限定されている場合はその期日を、承諾が特定の条件下でのみ有効である場合はその条件を記載します。

承諾者の署名・押印が必要

承諾の事実があったことを証明するには、承諾内容の明記、書類の作成日付の記載に加えて、承諾者の署名・押印が欠かせません。

署名・押印により、承諾者本人がまちがいなく承認したことを証明できます。

収入印紙の貼り付けが必要な場合がある

承諾書が金銭のやり取りに関わる内容であった場合、契約に該当する判断されて、印紙税がかかることがあります。

この場合、記載されている金額に応じた収入印紙の貼り付けが必要です。

承諾書のよくある質問と回答

ここで、承諾書に関するよくある質問事項をまとめて紹介します。

承諾書全般に関して

承諾書と同意書の違いを教えてください。

承諾書も同意書も、相手の要望に対する意思を伝えるために使用する書類であり、よく似ています。ただし、承諾書は引き受ける、受諾するといった意思を示すのに対し、同意書は賛同の意思を伝えるために作成します。

内定通知書と内定承諾書はどのように異なりますか?

内定通知書は、会社側から内定が決まった応募者に対して、入社してほしいという気持ちを伝えるために送付する書類です。反対に、内定承諾書は内定が決まった応募者側が、会社に対して、入社を承諾し、その意思を伝えるために提出します。なお、内定通知書も内定承諾書も法律上の作成義務はありません。

内定承諾書を提出したら、内定辞退はできないのでしょうか?

承諾書には基本的に法的拘束力はありません。したがって、内定承諾書を提出した後で内定を辞退することも可能です。内定承諾書には内定辞退の抑止力となる効果が期待できるものの、内定辞退の申し出があった場合に、会社はこれを拒否できません。

承諾書の作成に関して

承諾書は必ず作成しなければならない書類でしょうか?

承諾書に法律上の作成義務はありません。定められたフォーマットもなく、自由な形式で作成できます。依頼や要求を引き受ける意思は口頭でも伝えられますが、言った・言わないなどのトラブルを避けるためにも、承諾書という形で書面に残しておくのが理想です。

承諾書の記載内容や条件が変更された場合、どのようにしたらよいでしょうか?

承諾書に記載された内容や条件が変更された場合、新たに承諾書を作成し直す必要があります。変更された内容を確認・理解した上で、再度署名・押印しましょう。

承諾書に有効期限を設けることはできますか?

承諾書の内容により、有効期限を設けることも可能です。有効期限を設ける場合は、承諾書内にその期日を明記します。

承諾書のまとめ

承諾書は、他人の依頼や要求などを引き受ける意思を伝える際に使用する書類です。受諾は口頭でも成立するので、法律上の作成義務はありません。ただし、口頭でのやり取りは、後にトラブルに発展した際に証拠にならないため、承諾の内容を書面に残すのがおすすめです。

承諾書に定められたフォーマットはなく、自由な形式で作成できます。実際に文書を作成する際は、本記事で紹介したポイントや注意点などをぜひ参考にしてください。

また、本記事内で承諾書のテンプレートも提供しています。無料でダウンロードしてお使いいただけるので、あわせてご活用ください。

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